
ふくおかフィナンシャルグループとエクサウィザーズがAI業務変革で提携
ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)は、AI技術を活用した業務変革と最先端技術の研究開発(R&D)を加速させるため、エクサウィザーズと業務提携契約を締結したと5月1日に発表した。本提携により、FFGの銀行本部を中心に、AIを活用した抜本的な業務プロセスの効率化や、次世代のビジネスモデル創出に向けた協働を本格化させる。
FFGは2024年4月、AI技術の活用強化を目的とするAI戦略グループを新設。これまで外部パートナーとの連携を通じて、生成AIをはじめとする先端テクノロジーを使った既存業務の効率化に取り組んできた。その一環でエクサウィザーズが提供するAIサービス開発環境「exaBase Studio」のテンプレートを試行的に利用し、独自の業務に対するAI技術の適応可否を検証してきた。
今回の業務提携においては、エクサウィザーズの有するAI領域の知見や最新のサービス基盤を共同活用し、AI導入によるプロセス変革の具体的な効果を追求する。また、AIを軸とした次世代技術のR&Dにも取り組み、金融分野における新サービスや事業モデル開発を目指す。これによりFFGは、AI技術の実装をさらに加速させ、地域金融機関としての競争力や提供価値の向上を実現する構えだ。
従来、金融機関の業務変革はシステム導入の遅延や現場適用の難しさなどが課題だった。だがFFGではAI戦略グループ設置を機に、本部主導で先進技術を積極採用し、既存業務のデジタル化・効率化と新しいビジネス展開を両輪で進める体制を整えつつある。また、R&D活動を通じて従来の金融サービスにとどまらない新規事業創出も視野に入れ、イノベーションを地域経済全体の発展へとつなげる狙いだ。
今後もFFGは、エクサウィザーズをはじめとする先端テクノロジー企業とのアライアンスを活用し、業務プロセスだけでなく、顧客体験や付加価値サービスまで含めた抜本的変革を推進する方針だ。
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