
住信SBIネット銀行、法人向け資金繰り・経営計画サービスを邦銀初で提供
住信SBIネット銀行は5月1日、法人の資金繰り管理や経営計画策定を効率化する新サービス「bixid sponsored by 住信SBIネット銀行」の提供を開始した。同サービスは、経営支援クラウド「bixid」を展開するYKプランニングとのパートナーシップにより実現。邦銀で初めて法人向けにカスタマイズされた「bixid」として発表された。
資金繰りや経営計画の策定は、企業経営において不可欠だが、その実務には高い専門性と多大な労力が必要とされる。住信SBIネット銀行はこれまで、法人の顧客から「資金繰り管理や経営計画に注力する余力がない」「どこから手をつけてよいか分からない」といった悩みや声を受けていた。こうした背景を踏まえ、同銀行は法人顧客の経営効率化と意思決定の迅速化を後押しするため、今回のサービス開始に至った。
「bixid sponsored by 住信SBIネット銀行」は、法人の既存の会計ソフトに蓄積された過去の会計データをアップロードするだけで、未来の資金繰りの見通しや経営計画を策定できる点が特徴だ。データ入力作業を最小限に抑え、複雑な財務状況もわかりやすく「見える化」できるため、経営者が本業に集中しやすくなる。クラウド型のためデータ共有や遠隔での意思決定も円滑に行えることが利点である。
さらに今後は、同行の銀行口座情報などとAPI連携することで、資金繰りに関する新たなレンディング(融資)の共同開発や、よりきめ細やかな経営支援ソリューションの提供も視野に入れる。これにより、中小企業を中心とする法人顧客が抱える「手間」と「不透明さ」の課題解消をさらに進める構えだ。
今回の取り組みは、単なる資金管理の効率化にとどまらず、経営者がデータを用いた判断を習慣化し、会社の未来予測や計画立案をより精度高く行うことを促す。デジタル技術を活用した経営の質向上を目指す住信SBIネット銀行の姿勢が現れている。
同行は今後も、顧客中心主義を掲げ、最先端のフィンテックを活用して、より便利で快適な金融サービスの創出に注力するとしている。
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