
ソニー銀行、AWS上で新勘定系システムを稼働開始
ソニー銀行は2025年5月6日、富士通と協業して開発した新たな勘定系システムの稼働を開始した。このシステムは、アマゾン ウェブ サービス(AWS)上に構築されたクラウドネイティブなアーキテクチャを採用している。これにより、ビジネスアジリティの向上と、CO2排出量の削減を実現した。
新システムは、富士通の次期勘定系システム「Fujitsu Core Banking xBank」をベースに、ソニー銀行の各種商品・サービスをマイクロサービス化して実装している。これにより、新商品の迅速な提供や既存サービスの柔軟な改良が可能となった。また、AWSのコンテナアプリケーション運用管理サービス(Amazon ECS/AWS Fargate)を活用し、勘定系業務アプリケーションの資産規模を従来の40%まで削減している。
さらに、AWSの東京リージョンと大阪リージョンを活用したマルチリージョン構成により、高いレジリエンシーを確保。これにより、災害時にも早期の復旧が可能な環境を構築している。加えて、2012年と比較してCO2排出量を9割削減している。
ソニー銀行の南啓二代表取締役社長は、「クラウドネイティブとしてAWS上でシステム構築を行うことで、クラウドサービスを利用されている企業との連携強化が図れる環境も整いました」と述べた。また、富士通の八木勝執行役員常務は、「この新システムがソニー銀行様のビジネスアジリティの向上に大きく寄与するものと確信しています」とコメントしている。
今回のシステム刷新により、ソニー銀行はデジタルバンキングの中核となる勘定系システムをクラウド上で運用する体制を整えた。これにより、今後の新商品・サービスの提供や、外部連携・新技術導入の柔軟性が向上する見込みだ。
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