
SCSKサービスウェア、あかつき証券の証券業務を受託
SCSKサービスウェアは、あかつき証券の有価証券売買等の媒介を含むコンタクトセンター業務を受託し、2025年5月12日からサービス提供を開始した。金融サービス仲介業の登録を活用したBPO事業者による証券業務のアウトソーシングは、業界初の事例となる。
SCSKサービスウェアは2022年に金融サービス仲介業者として登録し、証券外務員資格を要する業務への対応体制を整備してきた。今回、あかつき証券は、顧客やIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)からの問い合わせ対応や、有価証券の注文受付を含む業務をSCSKサービスウェアに委託することとなった。
背景には、低金利の長期化や老後資金への不安を受けた資産形成ニーズの高まりがある。IFAの登録者数は2019年の3,833名から2024年には約2.4倍の9,320人に増加しており、あかつき証券はIFAとの連携強化を進めている。こうした中で、サービス品質の維持・向上とリソースの最適化を図るため、コンタクトセンター業務のアウトソーシングを決定した。
SCSKサービスウェアは、証券外務員資格を持つ専門人材の育成・採用を進め、顧客の声を収集・分析するコンタクトセンター運営ノウハウを提供する。これにより、あかつき証券は、応対ログの管理やナレッジ構築、データ分析を通じてサービス品質の向上を図るとともに、業務の継続性(BCP対策)を強化し、商品開発や営業などのコア業務にリソースを集中できる体制を構築する。
あかつき証券は、SCSKサービスウェアの高い専門性と信頼性を評価し、コンタクトセンター業務の委託を決定した。今後も顧客の声に耳を傾け、先進的な取り組みにより、最適な商品およびサービスの提供に努めるとしている。
SCSKサービスウェアは、金融サービス仲介業の登録を活用し、専門知識を要する有資格業務への対応を進めることで、金融機関が商品・サービス開発などの中核業務に注力できるよう支援する。また、ITやデータ分析を活用したビジネスプロセスの変革(ビジネスプロセスモダナイゼーション)を推進し、2030年に金融ビジネスサービスの売上100億円を目指すとしている。
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