
りそなHDとデジタルガレージ、決済領域で提携強化
りそなホールディングスとデジタルガレージ(DG)は2025年5月13日、資本業務提携契約の変更合意書を締結し、提携関係を一層強化することを発表した。両社は決済事業における連携を深めるとともに、DGの金融事業への本格参入を支援する。
今回の合意に基づき、りそなグループはDGとの共同営業体制を強化し、約50万社の法人顧客に対してキャッシュレスソリューションの提供を拡充する。具体的には、DGからの出向者がりそなグループの従業員と連携し、非対面型のキャッシュレス決済サービスを提供する体制を構築する。
また、飲食業や小売業などの中小事業者向けに、スマートフォンやタブレットで簡単に導入できる次世代決済アプリケーションを共同開発する。このアプリは、資金管理や資金繰りの改善を支援する機能を備えており、導入のハードルを下げることを目指している。これらにより、キャッシュレス決済取扱高1兆円の早期達成を目指すとしている。
さらに、りそなグループは、金融サービスに関する知見をDGに提供し、同社の金融事業参入をサポートする。DGが提供する決済や商流データ、AI技術を活用したBaaS(Banking as a Service)やデジタル金融サービスを通じて、中小企業の資金管理や決済プロセスの効率化を支援し、経営者の業務負担軽減を図る。
両社はこれまでにも、資本業務提携契約の締結(2022年11月)、DGの株式取得や共同投資ファンドの設立(2023年12月)、非対面決済サービス「りそな PayResort+」の取扱開始(2024年4月)など、連携を進めてきた。今回の提携強化は、これらの取り組みをさらに発展させるものである。
りそなグループは、今後もDGとの連携を通じて、法人顧客へのキャッシュレスソリューションの提供を強化し、中小企業の業務効率化や経営支援を推進していく方針だ。
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