
三井住友カード・三菱UFJニコスがNTTデータのローンプラットフォームに参画
NTTデータは2025年5月19日、個人ローン業務のデジタル化を支援する「ローンデジタルプラットフォーム」に、三井住友カードおよび三菱UFJニコスが新たに保証会社として参画したと発表した。
ローンデジタルプラットフォームは、個人ローンの申し込みから契約までの一連の手続きをデジタル化するSaaS型サービスである。利用者はスマートフォンを通じてWeb申し込みから契約締結までを完結でき、手書きの申込書や窓口での事務処理が不要となる。また、進捗状況の確認や入力サポート機能により、入力ミスの防止や入力時間の短縮が図られる。
金融機関や保証会社にとっては、FAXなどの煩雑な事務作業やペーパー管理業務の削減が可能となる。さらに、金融機関とのインターフェースや事務の標準化により、運用コストの削減や迅速な審査結果の返却が実現し、顧客の途中離脱を防ぐ効果も期待される。
従来、個人ローン業務では商品ごとに保証会社が異なるケースが多く、業務内容やシステムも各社で異なるため、紙ベースの事務や電話・FAXの使用などアナログ的な業務が残っていた。このような背景から、ローン業務全般のデジタル化と顧客体験の向上、事務効率化を目的に、NTTデータとSMBCコンシューマーファイナンスが共同で本プラットフォームを開発し、2023年より展開している。
今回の三井住友カードおよび三菱UFJニコスの参画により、保証審査業務の利便性をさらに向上させる機能が追加実装され、プラットフォームの標準機能として提供される。これにより、個人ローンを利用する顧客、金融機関、保証会社の三者にとって、より効率的で利便性の高いサービスが実現される。
NTTデータは今後、ローンデジタルプラットフォームをさらに多くの金融機関や保証会社へ展開し、業界のスタンダードを目指すとともに、業界のニーズに応じた機能拡充を推進していくとしている。
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