
三菱UFJ信託、NTTドコモにAI情報収集ツール提供
ポイント
菱UFJ信託銀行は、NTTドコモの金融ガバナンス強化を支援するため、AIを活用した情報収集ツール「NEWS AI SEARCHER」の提供を開始した。これにより、膨大な情報の中から重要な情報を効率的に抽出・管理し、リスクマネジメント体制の高度化を図る。 三菱UFJ信託銀行は5月20日、NTTドコモに対し、AIを活用した情報収集ツール「NEWS AI SEARCHER」の提供を開始したと発表した。NTTドコモは2024年7月に金融ガバナンス部を新設し、リスクマネジメントの強化を図っており、同ツールの導入により、膨大な情報の中から重要な情報を効率的かつ正確に抽出・管理し、金融ガバナンス体制のさらなる高度化を推進する。
NEWS AI SEARCHERは、ニュースベンダーや監督当局など複数の情報ソースから発信される関連情報を収集・抽出することが可能な学習型AIニュースラベリングシステムである。ユーザー自身で学習させることができる汎用性のあるAIを搭載しており、国内外の豊富なニュースに対して、ユーザーの意向に沿ったラベリング(優先順位づけ)を行うことができる。
同ツールは、三菱UFJ信託銀行とMILIZEが共同開発し、販売を開始した。コンプライアンス、AML/CFT、経済安全保障対策、国内外規制対応などの領域をカバーしており、取引先管理、リスク動向ウォッチ、サプライチェーン・モニタリング、サードパーティ・マネジメント、その他情報収集など、幅広い業種・職種の顧客に利用されている。
企業を取り巻く環境が急速に変化し、リスクマネジメントの重要性が高まる中、ニュースデータや規制・監督当局の情報を的確に活用することは、企業の安定的な運営に欠かせない要素となっている。三菱UFJ信託銀行は、実務担当者が直面する課題を起点に開発した本ツールを通じ、多様化するニーズに応えるべく、さらなる機能拡充や新たなソリューションの提供に取り組み、企業のガバナンス体制の強化やリスクの予兆検知を支援していくとしている。
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