
SocioFuture、金融機関向け手続きDXサービス「Connect」を開発
SocioFutureは5月22日、デジタル庁が提供する「デジタル認証アプリ」とマイナンバーカードを活用する金融機関向けBPaaS(Business Process as a Service)「@Connect(アットコネクト)」の開発を開始したと発表した。
@Connectは金融機関の各種手続きや継続的顧客管理をWeb上で完結できるポータルサービスで、これまで銀行窓口や郵送で対応していた煩雑な事務作業を効率化し、個人情報の即時更新や本人確認などもオンラインで完結できる点が特徴だ。
本サービスでは、デジタル庁のデジタル認証アプリを活用し、マイナンバーカードによる本人確認を行うことで高いセキュリティを確保。情報の連携や更新もWeb上で安全に進められるため、金融機関の業務負荷軽減と顧客の利便性向上の両立を実現する。特にインターネットバンキングを利用していない層や、これまで窓口や郵送で手続きを行っていた利用者にとって、住所変更や改姓名などの事務手続きを簡素化できるメリットが大きい。
金融界では、警察庁が2025年2月より非対面の本人確認手法を原則としてマイナンバーカードの公的個人認証サービスに一本化する方針を示しており、またマネロン対策や顧客管理を厳格化する動きが強まっている。そうした背景のもと、金融機関内外で煩雑だった顧客情報管理や更新業務を、SocioFutureの@Connectが効率的かつセキュアに推進することになる。
デジタル庁のデジタル認証アプリは、行政機関や民間事業者がマイナンバーカードを使った本人確認を簡単に組み込めるAPIサービスとして無償提供されている。@Connectではこれを活用することで、既存のシステム改修コストや煩雑な対応フローを最小限に抑えながら、金融DXを加速させる考えだ。
SocioFutureでは、@Connectの正式提供に向けてサービス開発を進めるとともに、金融機関の継続的顧客管理の精度向上や、マイナンバーカード活用範囲の拡大に寄与するサービスの拡充も目指す方針だ。
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