
アクシオン、横浜銀行へ偽造免許証識別技術を提供-口座不正開設の対策強化
ポイント
アクシオンは、横浜銀行に対し、不正な口座開設対策として、偽造運転免許証やマイナンバーカードの識別技術を提供する。不正口座開設が社会的な課題となる中、本人確認業務で培ったノウハウや公的個人認証のサービス構築力を活かし、金融犯罪の抑止と安全性向上に貢献する。 アクシオンは5月27日、横浜銀行に向けて、偽造運転免許証およびマイナンバーカードといった本人確認書類の識別技術を提供したと発表した。
本人確認として頻繁に利用される運転免許証は、都道府県ごとに細かな表記やレイアウトの差異が存在し、すべての特徴を定量的に管理するのが難しい。そのため、見た目だけでは真偽の判定が困難なケースが少なくなく、偽造書類を用いた不正口座開設といった金融犯罪が社会問題となっている。
このような状況を受け、アクシオンはこれまで蓄積してきたノウハウを活用。具体的には、本人確認書類の文字や券面レイアウト、さらには顔画像などの複数要素から偽造を識別する技術を横浜銀行に提供することで、安全性の高い本人確認を実現する。不正防止の観点から、運転免許証だけでなく、近年利用が拡大しているマイナンバーカードの券面を偽造した書類への対応も強化した。
従来、銀行窓口やオンラインで口座開設を申し込む際には運転免許証やマイナンバーカードの提示が求められてきたが、偽造技術の高度化に伴い、金融機関独自の判定では不正を見抜ききれない事案が増加している。アクシオンが横浜銀行に提供する識別技術は、複数の視点・特徴量を組み合わせて自動判別するもので、より高精度な本人確認業務が可能となる。
金融業界においては、不正口座の開設が特殊詐欺や資金洗浄など多数の犯罪の入り口となることから、より厳格な本人確認と高度な識別技術の導入が急務となっている。今後もアクシオンは横浜銀行をはじめとする金融機関と連携し、安心・安全な口座取引環境の整備に貢献する考えだ。
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