
銀行アプリ「Wallet+」に住宅ローン計画機能 年収入力で最短30秒借入可能額を即算定
ポイント
iBankマーケティングは銀行公式アプリ「Wallet+」に「住宅ローン計画」機能を追加した。年収などを入力するだけで借入可能額を最短30秒で算出するスピード審査や、専門記事配信で住まいづくりを支援。阿波銀行など10行が対象で、熊本銀行など5行で審査を先行提供する。 ふくおかフィナンシャルグループ傘下のiBankマーケティングは16日、銀行公式アプリ「Wallet+」に「住宅ローン計画」機能を追加した。購入物件が未定の段階でも、年収や既存借入額を入力すると最短30秒で借入可能額の目安を提示する「借入可能額スピード審査」を全国保証とのAPI連携で実現した。
従来は銀行窓口や複数サイトで行っていたシミュレーションをスマホ上のワンストップで完結させることで、住宅購入を検討し始めたばかりの利用者でも手軽に資金計画を立てられる。
対象は阿波、沖縄、北日本、熊本、佐賀、十八親和、八十二、広島、福岡、山梨中央の10行。阿波銀行は30日から、ほか9行は16日付で利用可能となった。スピード審査は熊本、佐賀、十八親和、福岡、山梨中央の5行で先行する。審査結果は各行の住宅ローン商品と紐づき、希望者はアプリから来店予約や資料請求に進める。
アプリ内では税制優遇、諸費用、住宅性能などをテーマにした専門記事も毎週配信し、記事からシミュレーション画面へ直接遷移できる導線を整備した。利用者は情報収集から資金検討、相談までを一気通貫で行える。
ふくおかフィナンシャルグループは21年のリニューアル以降、家計簿、自動貯蓄、ポイント交換など機能を拡充してきた。住宅ローン領域への進出で「生活金融プラットフォーム」化を加速させ、若年層の囲い込みと店舗外収益の拡大を狙う。iBankマーケティングは今後、カードローンや投資、保険などの比較・申込も視野に、利用者とお金との距離を縮めるサービスを継続的に投入する方針だ。
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