
北國銀とSoft Space、タッチ&ステーブルコイン対応SoftPOSを共同開発
ポイント
北國銀行とマレーシアSoft Spaceは、スマートフォンを決済端末化するSoftPOSを共同開発する。Visaなどタッチ決済と、日本円預金を裏付けとするステーブルコイン「トチカ」の両方に対応し、専用端末不要で中小店舗でも低コスト導入が可能。PCI MPoC準拠で、サービス提供は2025年度中を予定し、地域のキャッシュレス化を後押しする狙いもある。 北國銀行とマレーシアのSoft Space Sdn. Bhd.は7月1日、タッチ決済と預金型ステーブルコイン決済に対応したSoftPOSソリューションの共同開発を開始したと発表した。SoftPOSは非接触対応のスマートフォンやタブレットをそのまま決済端末として活用でき、専用ハードウェアの購入が不要になる。
新ソリューションはSoft Space独自のFasstap技術を採用し、国際モバイル決済セキュリティ基準「PCI MPoC(Mobile Payments on COTS)」に準拠する。これにより、店舗側は高い安全性を確保しつつ導入コストと運用負担を抑えられるため、中小事業者でもキャッシュレス決済を容易に取り入れられる点が特徴だ。
機能面では、Visaをはじめとする国際ブランドのタッチ決済のほか、主要QRコード決済、そして日本円預金を裏付け資産とする預金型ステーブルコイン「トチカ」に対応する。利用者はウォレットアプリ「トチツーカ」を介し、トチカでスムーズかつ即時の支払いが可能となる。一方、加盟店は従来のカード決済と次世代デジタル通貨決済を単一の端末で受け付けられるため、決済手段の多様化が図れる。
サービス提供開始は2025年度中を予定。北國フィナンシャルホールディングスの杖村修司社長は「タッチ決済ファーストの革新的なサービスを導入できることを嬉しく思う」とコメントし、Soft SpaceのJoel Tay CEOは「デジタル通貨が現実の商取引で活用される実例になる」と述べた。
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