
TISとナッジ、カード事業の包括支援を目指す新パッケージ提供開始
TISインテックグループのTISとナッジは、クレジットカード事業への新規参入を総合的に支援する新たなサービス「スタートアップスイート」を発表し、提供を開始した。このサービスは、クレジットカードビジネスを目指す企業に向けて、必要な技術と業務支援をパッケージ化し、事業立ち上げから運営までをトータルでサポートする。
背景には、経済産業省が発表したキャッシュレス決済比率の目標達成に向けた、クレジットカード市場の拡大がある。百貨店や大手スーパーにとって、クレジットカードの発行は顧客の囲い込みやデータ利活用において重要視されており、多くの企業が市場参入を検討する動きが見られる。しかし、法令遵守やセキュリティシステムの構築は大規模な投資を伴い、中小企業にとってはハードルが高いのが現状だ。
2024年に開始された「ライト版クレジットカードプロセッシングサービス」は、この障壁を低くすることを目的に、最小構成で提供されるリーズナブルなソリューションだが、多くの企業はクレジットカード事業の立ち上げに付随する業務全般を支援してほしいという声を上げている。このニーズに応える形で、TISとナッジはスタートアップスイートを開発した。
このサービスは、事業化に向けたコンサルティングから、事業戦略の策定、マーケティング、法規制対応、クレジット業務関連、顧客対応までの支援メニューを提供する。特に、事業戦略においては、既存ビジネスとのシナジーを考慮したアドバイスが行われる。専門スキルを持つパートナー企業と連携し、多様な選択肢を提供することで、利用企業は自社に最適な構成を選べるようになっている。
スタートアップスイートの導入価格は、大幅に削減された運用コストによって、50,000,000円(税抜)から可能で、事業運営を一気通貫で支援する体制が整う。TISおよびナッジはさらにアライアンスの幅を広げ、メニューの拡充にも取り組み、金融ITサービスの推進を続けるとともに、金融事業へ参入する企業を包括的にサポートしていく方針だ。
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