
TIS、double jump.tokyoと提携しステーブルコイン決済を推進
TISは2月21日、double jump.tokyoに出資し、ステーブルコインを活用した決済サービスの共同推進を発表した。これにより、スマートフォンやタブレット向けのアプリやウォレット導入を支援する「ステーブルコイン決済支援サービス」を提供し、低コストでの導入を目指す。
ステーブルコインとは、法定通貨や商品などの価格に連動し、価値を安定させたデジタル通貨である。新たなキャッシュレス決済手段として国内外で注目を集めている。
double jump.tokyoは、2018年からブロックチェーンゲーム「My Crypto Heroes」の開発を手掛けるなど、web3ゲーム開発事業を展開している。また、エンタープライズ向けweb3ウォレットの導入実績を持ち、暗号資産のデータ分析や会計・税務ノウハウを活かし、ブロックチェーン分野で事業を拡大している。
今回の出資により、TISが決済サービスの企画とノウハウを提供し、double jump.tokyoがソリューション構築を担当する。これにより、ステーブルコイン決済に必要なスマートフォン・タブレット向けアプリやウォレット導入を支援する「ステーブルコイン決済支援サービス」を共同で提供する。
世界では、暗号資産やステーブルコインといったブロックチェーン技術を活用した新たなデジタル通貨の利用が進んでいる。2024年12月時点で、暗号資産保有者は6億5,900万人を超え、ステーブルコインの時価総額は約30兆円に達している。アメリカやシンガポールなどでは、業務委託費の支払手段などでステーブルコインの活用が進んでおり、今後さらなる市場の成長が期待されている。
日本国内でも、2023年6月に改正資金決済法が施行され、2025年度にはステーブルコインの本格活用が見込まれている。また、2024年の訪日外国人旅行者数は3,600万人を突破し、ステーブルコインの普及が進んでいる外国人を中心に、インバウンド消費におけるステーブルコイン活用のニーズが高まっている。一方で、国内においてステーブルコイン決済対応のシステムや決済端末の普及はまだ進んでいないのが現状である。
TISは「金融包摂」をテーマに、社会課題の解決に向けたweb3・ブロックチェーン技術の活用を積極的に推進している。今回の出資を通じて、double jump.tokyoと協業し、ステーブルコインの普及を支える「ステーブルコイン決済支援サービス」の提供を目指す。
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