
京都銀行、生成AI活用のドキュメント検索機能導入で年間8,000時間削減へ
ポイント
京都銀行は、PKSHA Technologyの「PKSHA Chatbot」に生成AIを活用したドキュメント検索・回答生成機能を導入した。これにより、年間8,000時間の業務削減効果が見込まれ、行員の9割が満足する結果となった。 京都銀行は、PKSHA Technologyの「PKSHA Chatbot」に生成AIを活用したドキュメント検索・回答生成機能を2025年2月に導入した。これにより、行内の問い合わせ対応業務の効率化が期待されている。
従来、京都銀行では行内手続きに関する問い合わせが多く、チャットボット窓口には1日平均400件の照会が寄せられていた。以前からAIチャットボットを活用していたが、FAQの登録作業が業務負荷となり、すべての質問に自動対応することが難しかった。特に、頻度の低い質問への対応が課題となっていた。
この問題を解決するため、約1,000件の規程やマニュアルからAIが自動で回答を検索・生成するドキュメント検索機能の導入が決定された。実証実験の結果、86%の検索精度を達成し、行員の9割が導入を希望するなど、高い効果が確認された。
新たなドキュメント検索機能の導入により、年間8,000時間の業務削減効果が見込まれている。さらに、本部でのFAQ作成・メンテナンス作業の負担軽減や、営業店行員の規程検索時間の短縮などの効果も期待されている。今後、対象となる規程やマニュアルの範囲を段階的に拡大し、さらなる業務効率化を図る予定である。
PKSHA Workplaceは、企業内コミュニケーションのプロダクト導入実績や自然言語処理技術を基盤に、AIと人が協働する最適なケースを創出し、企業のナレッジマネジメントを加速させると述べている。
添付画像一覧




×