
大日本印刷とあいおいニッセイ、生成AI活用のFAQチャットボットを提供開始
ポイント
大日本印刷とあいおいニッセイ同和損保が、生成AIを活用したFAQチャットボットを共同開発し、約4万店の代理店向けに提供開始した。これは損保業界で初めての試みで、コンタクトセンターの業務効率化を狙いとしている。 大日本印刷とあいおいニッセイ同和損保は、生成AIを活用したFAQチャットボットを共同開発し、2025年2月27日から約4万店の代理店向けに提供を開始した。
このチャットボットは、代理店専用システム「ADvance1」のログイン方法や操作に関する質問に対し、最新のマニュアルやFAQを基に生成AIが高精度な回答を提示する。これにより、代理店からの問い合わせ対応の効率化が期待されるという。
背景として、あいおいニッセイ同和損保のコンタクトセンターで、代理店からのシステムログインや保険商品に関する多様な問い合わせが電話で寄せられており、対応の効率化が課題となっていた。大日本印刷は、ドキュメント制作・管理システム「PROMAX NEO」を提供しており、大量のマニュアルやFAQを管理し、生成AIで高精度な回答を提示するシステム構築のノウハウを有している。両社はこれらの知見を活かし、代理店からの問い合わせに迅速に対応できる新たなFAQチャットボットを開発した。
まずは、毎月4,000件以上寄せられる代理店専用システムのログインや接続操作に関する問い合わせの半減を目指す。今後は、代理店からの質問内容を踏まえ、AIの学習モデルや利用状況に応じて生成AIを細かくチューニングし、回答精度の向上と対応領域の拡大を図る予定だ。
この取り組みにより、代理店の業務効率化と顧客サービスの向上が期待されるほか、将来的な人手不足を見据えたコンタクトセンターの業務負荷軽減にも寄与するとしている。
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