
英国APRIO TECH、日本市場に参入しサイバーリスク可視化ツールを提供
英国ロンドンを拠点とするサイバーセキュリティ企業「APRIO TECHNOLOGIES」が、日本市場に向けたサイバーリスクデューデリジェンスツール『Cyber Insight Portal』の提供を開始すると発表した。同社は、英国や欧州の金融セクターを中心にサイバーリスク管理サービスを提供してきた実績を持ち、日本市場での本格展開に向けて新たな一歩を踏み出す。
サイバーリスクデューデリジェンスとは、事業継続性に影響を与え得るサイバーリスクを分析・評価するプロセスのことであり、昨今では投資や買収、さらには取引先の信頼性評価においても用いられるようになっている。特に金融業界では、2024年に金融庁が新たなサイバーセキュリティガイドラインを発表したことで、サイバーリスク管理の重要性が一段と増している。
『Cyber Insight Portal』は、投資先や買収候補、またサプライチェーン内の企業についての技術的および組織的問題を常に監視することができるビジネスインテリジェンスツールだ。サイバー攻撃による事業継続リスクを迅速に把握し、企業の意思決定を強力に支援することが可能になる。
今回の日本市場進出に際し、APRIO TECHNOLOGIESは初年度に1,000社への導入を目指している。また、日本での販売パートナーとしてデジタルデータソリューションとINDUSTRIAL-Xの2社が参画する。前者は1万件以上のインシデント対応実績を持ち、後者はDX推進を強みとしている。この協業により、日本の企業におけるサイバーセキュリティ対策が一層促進されることが期待される。
APRIO TECHNOLOGIESのCEO足立照嘉氏は、日本市場への期待を込め、「企業のレジリエンス強化に貢献していきたい」とコメントを発表した。
今回の日本市場参入と『Cyber Insight Portal』の提供開始により、APRIO TECHNOLOGIESは日本企業のサイバーセキュリティ強化を支援し、事業継続性の向上に貢献することを目指すとしている。
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