
「JFIA 2025」大賞にJR東日本と楽天銀行の「JRE BANK」
株式会社FINOLABと一般社団法人金融革新同友会FINOVATORSは、金融分野の先進的な取り組みを表彰する「Japan Financial Innovation Award 2025(JFIA 2025)」の大賞および各カテゴリ優秀賞を発表した。
大賞には、東日本旅客鉄道(JR東日本)と楽天銀行が共同で提供する「JRE BANK」が選ばれた。 これは、鉄道事業者であるJR東日本がバンキング・アズ・ア・サービス(BaaS)を活用して銀行サービスに参入し、独自のサービスを通じて新たな顧客関係を構築した点が評価された。
スタートアップ優秀賞には、G.U.Groupが選ばれた。 同社は、日本発のブロックチェーン「Japan Open Chain」のネイティブトークン「JOCトークン」を世界6つの取引所に同時上場させ、日本のブロックチェーン技術の認知拡大と社会実装に向けた体制構築が評価された。
コラボレーション優秀賞は、クレジットエンジン・グループとPayPayが受賞した。 スタートアップの新たなエグジットモデルを示し、両社の強みを活かした新たな展開の可能性が評価された。
JFIAは、金融分野における情報通信技術を活用した先進的な取り組みを促進し、業界内でのベストプラクティス共有やオープンイノベーションの拡大を目的として2020年に設立された表彰制度である。 2024年中に発表された約300件の金融関連イノベーション案件から、専門家による審査を経て受賞者が選出された。
今回の受賞により、鉄道事業者と銀行の連携による新たな金融サービスの可能性や、日本発のブロックチェーン技術の国際的な展開、スタートアップと大手企業の協業による新たなビジネスモデルの創出が期待される。
JFIAは今後も、金融業界の革新を促進し、多様なプレーヤーの連携を支援していく予定だ。
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