
「StarPay」にVポイント機能追加、50種超の決済と共存し加盟店の導入期間を短縮
ネットスターズ、CCCMKホールディングス、三井住友カードの3社は11日、マルチキャッシュレス決済ソリューション「StarPay」にVポイントが貯まる・使える機能を追加したと発表した。StarPayはQRコード、クレジットカード、電子マネーなど国内外50種類以上の決済を一括で申込・管理できるサービスで、店頭の対面決済はもちろん、自動販売機や券売機、オンライン課金まで幅広い業種で採用されている。
今回の機能追加により、StarPay導入企業は専用サイトからの申し込みだけでVポイントサービスを短期導入できる。決済端末を増やす必要がないため設置スペースや運用コストを抑えつつ、多様化するキャッシュレス需要とポイント利用ニーズの双方に応えられるのが特徴だ。
利用者はStarPay導入店舗のうちVポイント対応を選択した店舗で、モバイルVカードやTカードなど対象カードを提示することで、購入金額に応じたポイント付与を受けられる。支払い時には1ポイント=1円としてその場で利用可能だ。貯めたポイントは提携16万店舗のほか、Visaのタッチ決済対応店を含む国内外のVisa加盟店でも使える。
ネットスターズは2015年にWeChat Payを日本へ初導入して以降、多様なQR決済を一括で扱うゲートウェイとしてStarPayを展開してきた。三井住友カードは自社発行カードの顧客基盤とVポイントを軸に、CCCMKホールディングスはTカード由来の顧客接点を有する。3社はそれぞれの強みを掛け合わせ、StarPay経由でのVポイント導入企業拡大と利用機会の創出を進める方針だ。
政府が掲げるキャッシュレス決済比率40%目標や、消費行動のデジタル化が進むなか、店舗側は複数決済手段への対応と顧客囲い込みを同時に要求されている。StarPayのVポイント対応は、端末一本化による運営負担の軽減と、来店動機となるポイント施策を同時に実現できるソリューションとして注目される。
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