
明治安田生命、サイバーセキュリティ経営宣言を制定
明治安田生命は2025年3月1日をもって「明治安田サイバーセキュリティ経営宣言」を制定すると発表した。デジタル技術の急速な進展に伴い、新たな脅威としてサイバー攻撃が増加する中、同社はこれを重要な経営戦略の一部と捉える。この宣言に従い、同社はサイバーセキュリティ対策を強化し、その対策をサプライチェーン全体や社会全体に広げることを目指す。
明治安田の新たなセキュリティ戦略の特徴は、経営者自らが最新技術への対応をリードすることにある。サイバーセキュリティを単なるコストではなく、将来を見据えた投資と位置づけ、経営リーダーシップのもとで積極的に取り組むとしている。サイバー攻撃に対抗するための定期的な演習や、CROの下に新設されるMY-SIRT(マイ・サート)による24時間体制のセキュリティ監視が含まれる。
経営計画策定の中心には、インシデントからの早期回復を目的としたBCP(事業継続計画)が据えられている。経営者が率先してリスクを開示し、社内外のステークホルダーに対する意思表明を行う。
同社はまた、全従業員に向けてのセキュリティ教育を強化し、専門知識を持つプロフェッショナルの採用を進めている。社内のセキュリティ意識を高めるとともに、異業種からの新たな技術を積極的に取り込む構えだ。
技術的な対策に加え、明治安田は既存および新規のサービスに対する評価も強化する。ISOなどの国際規格に基づく厳格なセキュリティ評価を導入し、お客様が安心してサービスを利用できる環境を提供する方針だ。さらに、金融庁や業界団体との連携を強化することで、社会全体のセキュリティ意識を向上させる。
明治安田生命は、今回の経営宣言を通じて、単なる会社内のセキュリティ強化だけでなく、広く社会に役立つ安全なエコシステムの構築を目指すとしている。
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